どうも、タボさん(Follow @hiro_tabo)です。
前回に引き続き、トライオートFXでトラリピの設定を再現する方法をみていきたいと思います。
前回:トライオートFXでトラリピ設定を再現してみる(AUD/JPY編)
トラリピ設定とは、
- 特定の値幅に
- 「売買」の注文を一定間隔で複数本設定し
- 自動で繰り返し売買させる
というように、とあるレンジ区間に繰り返し注文の罠を張る(=トラップリピート=トラリピ)という設定方法になります。
詳しくは、以下の動画をがわかりやすいので、ぜひご参照くださいませ!
現在、ぼくが運用しているトライオートFXのNZDUSDでは月利平均で1.6%弱程度出ています。
年利計算だと、なんと20%程度!
その運用は以下の6種の通貨ペアで行なっており、型が「オリジナル」と記載されているものがトラリピと類似の設定で運用している注文となります。
今回は、そのうちのNZDUSDのトラリピ設定の再現方法を見ていきたいと思います。
(追記)最新の設定内容は下記となります
その他通貨ペアを含めた全設定・実績も載せましたので、以下もご参考ください!
元々のトラリピの設定項目(NZDUSD)
では、実際にぼくが設定していたトラリピの設定内容を見てみましょう。
この設定たちが本家トラリピで設定していた内容ですね。
売り・買いの両方の注文を行なっており、
資金効率を上げる「ハーフ&ハーフ」というテクニックを使ってます。
詳しくは、公式サイトをご参照ください。
このキャプチャーの例だと、
▼左の買い注文は・・・
- NZDUSDの通貨ペアで
- 1回の注文では1000通貨とし
- 0.600ドル~0.698ドルの幅に
- 50本(0.002ドル間隔で)の買い注文を設定
- 利益は6ドル出たら売り注文で利確
▼右の売り注文は・・・
- NZDUSDの通貨ペアで
- 1回の注文では1000通貨とし
- 0.702ドル~0.74ドルの幅に
- 20本(0.002ドル間隔で)の売り注文を設定
- 利益は6ドル出たら買い注文で利確
という設定です。
(追記)2018.11.05
現在の利益幅は上記から2ドル下げて運用しています。
ちなみに買い注文のレンジ幅が0.098ドルに対し、売り注文のレンジ幅が0.038ドルと狭いのは、過去5年間での双方の(終値の)出現率が、ほぼ同値の29%だからです。
また、買い注文のレンジ幅と同じ長さで売り注文を設定してしまうと、ロスカットに耐えるための金額が買いのおよそ倍かかっちゃいます・・・
上記のレンジ幅に狭めて設定すると、ロスカット時に耐える金額が、
約400,000円に収めることができます。
トライオートFXでトラリピの設定を再現してみた(NZDUSD)
では次に、上記設定をトライオートFXで再現するための内容をみていきます。
「自動売買パネル」を使って、設定していきます。
この右端の赤いボタンからスタートします。
トライオートFXで「”買い注文”のトラリピ設定」を再現(NZDUSD)
NZDUSDの買い注文は、元々のトラリピでは以下のような設定でした。
- NZDUSDの通貨ペアで
- 1回の注文では1000通貨とし
- 0.600ドル~0.698ドルの幅に
- 50本(0.002ドル間隔で)の買い注文を設定
- 利益は6ドル出たら売り注文で利確
上記の設定をトライオートFXで再現してみます。
「自動売買パネル」ボタンから遷移できる、実画面を元に説明を加えていきます。
設定は、『①複数作成』の「②カスタム」を使います。
- ①複数作成(追尾・カスタム)タブを選択
- ②カスタムを選択
- ③NZD/USDの通貨ペアで
- ④「買い」注文を
- ⑦1000通貨で設定
ここまではわかりやすいですね。では、続けます。
- ⑧0.6ドルを初期値とし
- ⑤980pipsのレンジ幅(~0.69ドルまで)で
- ⑥50本等間隔に仕掛ける
- ⑫利益は60pips(0.006ドル×1000通貨=6ドル)出たら利確
- ⑩一度利確したら、-60pips(-0.006ドル)戻った値で再度罠を仕掛ける
- ⑬損切の設定はなし
番号が前後しますが、こういう意味合いの設定となります。
⑨「初回OCO」は⑪が「有」なら”選択なし”でOKです。
(というか選べません)
⑪=「有」は、以下のような意味。
要は、さっきの⑩の文章まんまですね。
「利確したら、最初の注文価格まで戻って再び罠を張って」ってな設定です。
ここで出てくる「フォロー値」「カウンター値」というのが慣れないと意味を掴みづらいかもしれません。
公式のQAページで解説があるので、以下も参考にしてみてください。
参考:【トライオートFX】「買い」カウンターの利用・設定方法
ココまでで、再現設定は完了です!
最後に青い「リストに追加」ボタンを押して準備完了。
あとは、隣の「リストを確定」ボタンで確定するだけとなります。
トライオートFXで「”売り注文”のトラリピ設定」を再現(NZDUSD)
続いて、NZDUSDの売り注文の再現を見ていきましょう。
元々のトラリピでは以下のような設定でした。
- NZDUSDの通貨ペアで
- 1回の注文では1000通貨とし
- 0.702ドル~0.74ドルの幅に
- 20本(0.002ドル間隔で)の売り注文を設定
- 利益は6ドル出たら買い注文で利確
この設定をトライオートFXで再現していきます。
- ①複数作成(追尾・カスタム)タブを選択
- ②カスタムを選択
- ③NZD/USDの通貨ペアで
- ④「売り」注文を
- ⑦1000通貨で設定
- ⑧0.74ドルを初期値とし
- ⑤380pipsのレンジ幅(~0.702ドルまで)で
- ⑥20本仕掛ける
- ⑫利益は60pips(0.006ドル×1000通貨=6ドル)出たら利確
- ⑩一度利確したら、+60pips(+0.008ドル)戻った値で再度罠を仕掛ける
売り注文の設定ポイントは、⑧の「初期値」の考え方です。
買い注文の場合は初期値で「下値」を設定し、「上に何pips」という設定で幅を確定させました。
売り注文の場合は「上値」を設定し、「下に何pips」で幅を確定させます。
この辺は慣れるまで、すこし感覚に戸惑うかもしれません。
トライオートFXでトラリピ設定を再現するときの注意点
ちなみに、⑬の損切設定が「なし」になっているのは、
ぼくはロスカットにならないように耐えていく戦略を取っているためです。
→ 1つのマイナスも出さないため
もし同じ戦略をとるなら、「推奨証拠金」を頼りにするのはあまりお勧めできません。
なぜなら、上記のように「過去1年間で最大の1週間の変動幅を必要証拠金に加算しています」という事で、まったく信用ならないんですw
それ以上動いたら余裕でロスカットされます・・・
ってことで、もしこの戦略で組むなら自分で資金を計算することを強くお勧めします。
仮にぼくの「売り注文」の設定なら、過去5年間で最も最高値の0.88ドルまで耐えきるとすると、ぼくの計算では以下のように417,418円の資金が必要になります。
一方で、推奨証拠金の画面に現れたのは上記のキャプチャがそれなんですが117,067円で、約4分の1です・・・たぶん死にますw
▼自作の資金算出ツールより
自分での計算が面倒であれば、本家トラリピが提供している「らくトラ運用試算表」の利用もオススメ。
さっき出てきた117,067円を「運用予定額」に入力して同条件で試算すると「自動ロスカット」が0.7507ドルと出てきます。
これだと、過去5年の最高値の0.88ドルには到底耐えれません・・・
ぼくの試算した417,418円で再度試算すると、
自動ロスカットは0.8858ドルと出てきます。
この金額+αだと、なんとかロスカットに耐えれそうですよね。
この試算表を使うためだけに、トラリピの口座を持っておいても損はないくらい超便利ですw
もし、自分での計算が面倒で簡単に試算を行いたいなら、マネースクエアの口座を開設しておくことをお勧めします!
トライオートFXでトラリピの設定を再現まとめ
はい、ここまで再現設定の中身をみてきました。
トライオートFXの設定項目は、正直トラリピよりも多く複雑でとっつきにくいです。
初心者の方はトラリピの方がわかりやすく、すぐに運用をスタートできると思います。
しかし!
トライオートFXは理解さえしてしまえば色んな設定を自由に作れるので、よりよい設定を探す研究が出来るんです。
バックテストの機能も充実しているので、探しやすいというコトもあります。
ぼくは検証オタクなので、トライオートFXの方が合いました。
自分の手でイケてる設定を見つけた時に感動たるや・・・w
また前述した通り手数料もかなり低いので、トラリピと同じ設定をしてもトライオートFXの方が約定回数が多くなります。
リピート系の自動売買なので、約定回数が多いほど収益が安定するという事も加味し、僕はトライオートFXで運用を進めています。
トラリピで初めてみたけど、物足りないな~、より安定させたいな~って感じている方はぜひ!
慣れてきたら、自身の手でイケてる設定を見つけてみてくださいw